病原性を持つカビはとても身近にある。
真菌は真核生物で、植物や土などよそから栄養をもらい、胞子をつくって増殖する。
真菌はどこにでもいて、建物の天井裏には多くいるので、天井をはがすときは注意した方が良い。エアコンの中にも多く、放っておくとカビはやはり増える。
カビによる健康被害には、感染症、アレルギー、中毒がある。
カビの感染症である「真菌症」―しつこいせきやタン、発熱など症状が出た場合は、専門医に見てもらうことも必要になる。
カビが原因で、肺の奥でアレルギー性の肺炎を起こす。放置すると肺が破壊され、取り返しがつかなくなることもある。健康な人でもかかる。
カビの一部は様々な毒を出し、その中には「アフラトキシン」のような発がん性の高いものがある。