岡山/倉敷で住宅の設計・監理をしている-建築家 宇川民夫が主宰する建築設計事務所ー宇川建築計画事務所です。
令和3年3月 岡山市中区に完成したプロバンス風の住宅を紹介します。かわいらしい外観とインテリアのZEH(光熱費がゼロ)住宅です。健康的な住宅で耐震性・省エネ性にこだわり、オリジナルなデザインの住宅を設計しています。
こんな住宅です
プロバンス風のデザインの住宅
かわいらしいインテリア
こだわりの自然素材と無垢材
ロートアイアン・ステンドガラスの採用
健康住宅・岡山県産材使用
住まいには健康のため調湿効果を重視
内水(浸水)災害対策をした住宅
長期優良住宅認定 耐震等級3
太陽光発電のあるZEH住宅ー年間の光熱費がゼロの住宅ー補助助成を受けました
高断熱住宅ーBELS取得ー外皮基準 Ua=0.46 省エネ等級4
省エネ性能が高く、地震や災害に強い家
建築家のこだわりが満載です。
断熱性能が高いので、2月末入居されて1階のリビングのエアコン1台の暖房で生活されています。
「プロバンス風」は「南欧風」といった表現もしますが、そもそもプロバンスとは、フランス南東部、ローヌ川からイタリアの国境にかけての地中海に面する地域のことを指します。
夏は陽射しが強いもののカラッと過ごしやすく、開放的で心地良い気候と美しい自然のある風景、そのなかに溶け込むようにして佇む、かわいらしく味のある住宅です。
プロバンス風の住宅の特徴は、褐色の素朴な屋根瓦と手作業で仕上げる白の壁とのコントラスト。
南欧風・プロバンス風の住宅に共通して言えることは外観がとても可愛らしいということ。南ヨーロッパの田舎町や地中海リゾートをイメージさせる、外観と小さめの窓が特徴的。
計画のスケッチ
計画のはじめは、こんなスケッチ案を何案も作成して打合せを進めます。
採用するスケッチ案が決まると、具体的にCADで作図に入ります。
ポーチー玄関ドアはプロバンス風のスタイルにマッチした、木製の輸入ドアを採用。
ポーチの床はイタリア製テラコッタ風の磁器タイル。
玄関ホール
玄関ホール正面のイギリスの古民家に使われていたステンドガラス
左はシューズクロークの納屋風の輸入品ドア、右も輸入品玄関ドア
玄関の吹抜
この住宅の内部の仕上げ
床はオークの無垢のフローリングに自然塗料のオスモカラー塗り、ワックスも自然塗料採用
壁・天井は健康に有害なホルムアルデヒドを吸着してくれる下地ボードの上、調湿効果のある西洋シックイ塗り、一部壁紙に柄が可愛らしい、イギリスの「ローラアッシュレイ」のデザインのクロス採用。
照明器具の多くは、価格の安い輸入品に電気代の安いLED球を取付ました。
リビング・ダイニング
リビングに続く和室
左は床の間
和室入口からリビングを望む
水害被害に強いホーロー製のキッチンセットを採用
リビングの吹抜けのある階段
階段下は子供たちのお気に入りの物入れ、左は家族みんなで使うデスク
階段も無垢のオークの輸入部品で構成、手すりはロートアイアン
階段ホールの吹抜
空調した1階の空気が2階に伝わります。
吹抜けに面する子供室の飾り窓
リビングから2階の子供室とコミュニケーションとれます。
吹抜けには空気を攪拌する天井ファンを設置。
2階廊下
子供室
吹抜の窓を開閉するためのブリッジ
子供室は間仕切り建具にて三室に分割できる
寝室
寝室のドアの上はロフト
1階の洗面所に通じる廊下
洗面所
大工さんが手作りした、洗面台のカウンターは人工大理石
壁はイタリア製のモザイクタイル貼です。
1階トイレ
2階トイレ
カウンターの下の木製扉は、施主さんがネットで購入して支給し、大工さんが設置しました。
太陽光発電モニター:2月下旬の昼間 売電中
2階の南と西の屋根に太陽光発電パネルを設置、外観からパネルは見えない。
外皮基準はUa=0.46と高い断熱性能ーBELS認定を得てZEH住宅と認定されています。
グリーン化事業地域型住宅の助成を受け、長期優良住宅(耐震性能3級)の認定も取得。
住宅ローン減税が10年から13年に延長になり、固定資産税も安くなりました。
1年間を通じて光熱費ゼロを実現
2月末から入居して、リビングの1台のエアコンの空調(暖房)で過ごされています。
3月の1ヶ月の電気代 約9000円 売電分 約6000円 なので 1ヶ月の光熱費は 約3000円でした。
水害や地震に強い家づくり
岡山市街でも、地球温暖化の影響でたびたび集中豪雨にあい、内水被害が発生します。
また、30年以内に高い確率で震度6強の南海地震も予想されています。
これからの住宅には「水害や地震に強い家づくり」が必要です。